『ブラッククローバー』で、アスタの五つ葉の魔導書に宿る悪魔リーベ。
彼の過去を語るうえで絶対に外せない人物が、アスタの実の母親でもあるリチタです。
二人の回想では本当の親子のように暮らしているため、「リーベとリチタは血のつながった親子?」「なぜ悪魔のリーベを息子として育てた?」「リチタはどうして死亡した?」「アスタとリーベは兄弟になるの?」と気になった方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、リーベとリチタに血のつながりはありません。しかしリチタはリーベを自分の息子として迎え、リーベも彼女を母親として慕っていました。
しかもリチタはアスタの実母でもあるため、アスタとリーベには「同じ母に愛された息子」という不思議なつながりがあります。
この記事では、リーベとリチタの出会いから親子になった経緯、ルチフェロによって引き裂かれた過去、そしてアスタとの関係まで詳しく解説します。
📝 この記事のポイント
- リーベとリチタに血縁関係はない
- リチタはリーベを本当の息子として迎えた
- リーベが魔力を持たないからこそ二人は一緒に暮らせた
- リチタはルチフェロからリーベを守って死亡した
- アスタとリーベは「同じ母に愛された息子」という関係になる
⚠️ ネタバレ注意
この記事では『ブラッククローバー』原作27巻およびアニメ第170話までの重要なネタバレを含みます。
ブラッククローバーのリーベとリチタの関係は?親子になった過去を解説
リーベとリチタに血のつながりはない
まず整理しておきたいのが、リーベとリチタの血縁関係です。
リーベはリチタが産んだ子供ではなく、二人に血のつながりはありません。
リーベは冥府で生まれた悪魔です。
一方のリチタは人間であり、アスタを産んだ実の母親です。
つまり、生物学的にはまったく異なる存在になります。
しかし二人の関係を単純に「拾った人間と悪魔」と表現するだけでは不十分でしょう。
リチタはリーベを保護しただけでなく、一緒に暮らすなかで自分の息子として愛するようになります。
そしてリーベにとってもリチタは、初めて自分を拒絶せず受け入れてくれた母親でした。
そのため二人は、血縁を超えた親子と考えるのが最も自然です。
私はこの関係が、リーベというキャラクターを理解するうえで非常に重要だと思います。
後のリーベが人間であるアスタと対等な関係を築けた背景にも、リチタから無条件の愛情を受けた経験が大きく影響しているように感じます。
なお、リーベ自身の出生や反魔法、冥府での過去については、リーベの正体と過去を詳しく解説した記事でまとめています。
リーベとリチタはどのように出会った?始まりは偶然だった
二人が出会う以前、リーベは冥府で非常に過酷な生活を送っていました。
悪魔の世界では序列が重視されますが、リーベは生まれつき魔力を持っていない最下級悪魔でした。
そのため上位の悪魔たちから虐げられ、あるとき冥府の門へ投げつけられてしまいます。
ところが魔力を持っていなかったリーベは、本来なら通過できないはずの門をすり抜け、偶然にも人間界へ出ることになります。
なお、このリーベが過去に冥府から人間界へ出た出来事と、スペード王国編で行われる「クリフォト降臨の儀」は別の出来事です。クリフォトの樹はヤミの闇魔法とウィリアムの世界樹魔法を利用して現世と冥府をつなぎ、7つの門を段階的に開いていく儀式です。冥府の階層構造や10体の悪魔、門が開くほど強大な悪魔が現世へ出られる仕組み、最深部のルチフェロまで詳しく知りたい方は、クリフォトの樹の仕組み・7つの門・10体の悪魔を解説した記事もあわせてチェックしてみてください。
これで自由になれたかと思えば、人間界でも悪魔の姿を恐れられ、リーベに安住の場所はありませんでした。
そんな傷ついたリーベを見つけたのがリチタです。
普通なら悪魔を見ただけで警戒しても不思議ではありません。
ところがリチタは恐れるどころか、弱っていたリーベを家へ連れ帰って介抱します。
冥府でも人間界でも拒絶され続けたリーベにとって、リチタは初めて自分をそのまま受け入れてくれた存在だったのです。
ここから二人の親子としての生活が始まりました。
なぜリーベだけリチタと一緒に暮らせた?二人を結んだ「魔力ゼロ」
リチタには大きな問題がありました。
彼女は近くにいる者から魔力と生命力を奪ってしまう特殊な体質を持っていたからです。
そのため普通の人間と生活することが難しく、人里から離れて一人で暮らしていました。
しかしリーベには、生まれつき魔力がありません。
さらに悪魔であるため、リチタの特殊な体質の影響を受けずに一緒に生活できました。
✅️ チェックポイント
- リチタは周囲の魔力と生命力を奪ってしまう
- そのため普通の人間とは一緒に暮らしにくい
- リーベは生まれつき魔力を持っていない
- 結果として、リーベはリチタと一緒に暮らせる特別な存在になった
ここは『ブラッククローバー』らしい運命の巡り合わせだと私は感じます。
リーベにとって「魔力がない」ことは、冥府では虐げられる原因でした。
しかし人間界では、その同じ特徴があったからこそリチタと出会い、家族になることができたのです。
そして後にリーベと出会うアスタもまた、魔力を持たずに生まれています。
魔法がすべてとされる世界で欠点のように扱われた「魔力ゼロ」が、リチタ・リーベ・アスタを結びつけている点は非常に印象的です。
孤独だったリチタとリーベは本当の親子のようになっていく
リチタと暮らすようになったリーベは、それまで経験したことのない穏やかな時間を過ごします。
リチタ自身も特殊な体質によって人との距離を取らざるを得ず、孤独を抱えていました。
つまり二人は、理由こそ違いますが「他者と普通に暮らすことができなかった者同士」でもあります。
だからこそ、互いの存在がかけがえのないものになっていったのでしょう。
リチタにとってリーベは単なるペットや保護対象ではありません。
明確に「息子」として愛する存在になります。
そしてリーベもまた、リチタを母親として慕うようになりました。
血がつながっているかどうかではなく、お互いを家族だと思っていることこそが、二人の親子関係を成立させています。
私はリーベの過去が印象的なのは、単に「悲しい過去だから」ではないと思います。
それまで何も持っていなかったリーベが、リチタとの生活によって初めて「失いたくない家族」を手に入れたからこそ、その後の悲劇がより重く感じられるのです。
リーベの名前を付けたのもリチタだった
現在では当たり前のように呼ばれている「リーベ」という名前。
実は、この名前を与えたのもリチタです。
冥府で最下級悪魔として扱われていた彼に、リチタは一人の家族として名前を与えました。
「リーベ」はドイツ語で「愛」を意味する言葉として知られています。
作中で命名理由そのものが詳細に説明されているわけではありませんが、リチタとリーベの関係を考えると象徴的な名前に感じられます。
💡 考察ポイント
冥府では価値のない存在として扱われたリーベが、人間界で「愛」を意味する名前を与えられる構図は非常に象徴的です。私は、リチタから与えられた名前そのものが、リーベが初めて愛された証のようにも感じます。
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リチタの死とアスタ・リーベの関係|同じ母を持つ兄弟なのか
リチタを殺したのはルチフェロ|リーベを守るため命を懸けた
リチタとリーベの幸せな生活は、突然終わりを迎えます。
原因となったのが、冥府の最上位悪魔ルチフェロです。
ルチフェロはリーベの身体へ干渉し、人間界で力を振るおうとします。
しかしリチタは、リーベを見捨てませんでした。
自分よりはるかに強大な存在を相手にしながら、息子を守るため立ち向かいます。
リチタの特殊な体質はルチフェロにも作用しますが、圧倒的な力を持つ最上位悪魔を完全に止めることはできません。
そしてリチタは致命傷を負ってしまいます。
つまりリチタの死因は、リーベをルチフェロから守ろうとした際に受けた攻撃です。
自分が傷ついてもリーベを逃がそうとする姿からも、リチタが彼を本当の息子として愛していたことが分かります。
この事件によってルチフェロは、リーベにとって絶対に許すことのできない仇となりました。
リチタがリーベを五つ葉の魔導書へ封じたのは「守るため」
致命傷を負ったリチタは、最後までリーベを守ろうとします。
そこで利用したのが、彼女が以前拾っていた五つ葉の魔導書でした。
リチタは魔の宿っていないものを別のものへ出し入れできる魔法を持っています。
魔力を持たないリーベを五つ葉の魔導書へ入れることで、ルチフェロから切り離したのです。
そのため「リチタがリーベを魔導書へ閉じ込めた」という表現だけを見ると封印のように感じますが、目的は罰することではありません。
リーベを五つ葉の魔導書へ入れたのは、ルチフェロから愛する息子を守り、生き延びさせるためでした。
リチタ自身は助かりませんでしたが、この行動によってリーベの命は救われます。
そして長い時間を経て、その五つ葉の魔導書がアスタを選ぶことになります。
リチタが守ったリーベと、リチタが産んだアスタ。
本来なら出会うはずのなかった二人が、一冊の魔導書を通してつながっていくわけです。
リチタはアスタの実の母親|なぜ手放したのか
ここでもう一つ重要なのが、リチタとアスタの関係です。
リチタはアスタの実の母親です。
リーベと出会う以前、リチタは赤ん坊だったアスタをハージ村の教会へ預けています。
その背景にあるのが、先ほど触れた魔力と生命力を奪ってしまう特殊な体質です。
自分のそばに置けばアスタへ危険が及ぶ可能性があるため、離れて暮らす選択をしたと考えるのが自然でしょう。
少なくとも、リチタがリーベへ向けた深い愛情を見る限り、「子供を愛していなかったから手放した」と考えるのは不自然です。
むしろ一緒に暮らしたくても暮らせない事情があったと見るべきでしょう。
アスタの出生や母リチタ、魔力を持たない理由については、アスタの悪魔の正体とリチタとの関係を解説した記事もあわせて読むと、二人のつながりがさらに分かりやすくなります。
💡 考察ポイント
リチタがアスタを手放した具体的な経緯のすべてが細かく説明されているわけではありません。そのため、特殊体質だけを根拠に「これが唯一の理由」と断定するのは避けた方がよいでしょう。ただ、リーベへの愛情を見ると、アスタを捨てたというより、守るために離したと考える方が人物像には合っています。
アスタとリーベは兄弟?血縁はないが「同じ母に愛された息子」
リーベとリチタの関係が分かると、次に気になるのがアスタとリーベの関係です。
結論からいうと、アスタとリーベにも血縁関係はありません。
アスタはリチタが産んだ実の息子。
リーベはリチタが拾い、息子として迎えた悪魔です。
整理すると次のようになります。
| 人物 | リチタとの関係 | 血縁 |
|---|---|---|
| アスタ | 実の息子 | あり |
| リーベ | 息子として迎えられた | なし |
したがって、戸籍や血縁という意味でアスタとリーベを「実の兄弟」と呼ぶことはできません。
しかし物語上の関係を見ると、同じ女性から息子として愛された二人です。
その意味では、義兄弟に近い関係と表現することはできるでしょう。
さらに興味深いのが、二人とも魔力を持っていないことです。
魔力を持たない人間のアスタと、魔力を持たない悪魔のリーベ。
種族は正反対なのに、魔法がすべての世界で同じ弱点を背負って生きてきました。
私は、アスタとリーベが単なる「人間と契約悪魔」ではなく、どこか兄弟のように見える理由はここにあると思います。
リチタは死亡してもアスタとリーベを結びつけている
リチタ自身は、アスタとリーベが出会うよりも前に死亡しています。
そのため三人が家族として一緒に暮らしたことはありません。
それでも物語を振り返ると、リチタの存在が二人を結びつけていることが分かります。
リチタがリーベを助けなければ、リーベは人間を信じる経験を持てなかったかもしれません。
リチタが五つ葉の魔導書へリーベを逃がさなければ、後にアスタと出会うこともありませんでした。
そしてその魔導書を手にしたアスタは、リーベの反魔法によって数々の強敵と戦うことになります。
さらに従魔の儀では、アスタはリーベを力で従わせる道を選びません。
勝利したあとも対等な関係を求め、二人は仲間として契約します。
これはリチタがリーベを「悪魔だから」と拒絶せず、一人の家族として受け入れた姿とも重なります。
🔖 覚えておきたいポイント
リチタは物語開始時点ですでに亡くなっていますが、彼女がリーベへ与えた愛情と「息子を守る」という最後の選択は、時間を超えてアスタとリーベの関係につながっています。
私は、ここがリチタという人物の最も魅力的な部分だと感じます。
戦闘で活躍するキャラクターではありませんが、彼女の選択がなければ現在のアスタとリーベのコンビは成立していません。
そう考えると、リチタは登場時間以上に『ブラッククローバー』の物語へ大きな影響を残した人物といえるでしょう。
この記事の総括
✅️ ブラッククローバーのリーベとリチタの関係まとめ
- リーベとリチタに血縁関係はない
- リーベは冥府で生まれた魔力を持たない最下級悪魔
- 人間界で傷ついたリーベをリチタが保護した
- リチタは魔力と生命力を奪う特殊な体質を持っていた
- 魔力を持たないリーベだからこそ、リチタと一緒に生活できた
- リチタはリーベを自分の息子として迎えた
- リーベもリチタを母親として慕っていた
- リーベという名前を与えたのもリチタ
- 二人の親子関係を壊したのが最上位悪魔ルチフェロ
- リチタはリーベを守って致命傷を負った
- 最後にリーベを五つ葉の魔導書へ入れ、ルチフェロから守った
- リチタはアスタの実の母親でもある
- アスタとリーベに血縁関係はない
- ただし二人は「同じ母に愛された息子」という特別なつながりを持つ
- リチタの選択が、後のアスタとリーベの出会いにつながっている
『ブラッククローバー』におけるリーベとリチタは、血のつながった親子ではありません。
それでもリチタはリーベを息子として愛し、最後には自分の命を懸けて守りました。
そしてリチタがアスタの実母でもあることで、アスタとリーベは「同じ母から愛された二人の息子」という不思議な関係で結ばれています。
魔力を持たないことで苦しんできたアスタとリーベが出会い、互いを支えながら強くなっていく姿を知ったあとでリチタの過去を振り返ると、二人の関係がさらに特別なものに見えてきます。
リーベの過去を知ったうえでアスタとの共闘を読み返すと、『ブラッククローバー』の「血縁だけではない家族」というテーマも、より深く楽しめるのではないでしょうか。
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