『ブラッククローバー』で、1st Season終盤に突如として姿を現したナハト・ファウスト。
黒の暴牛の副団長でありながら、それまでアスタたちの前へほとんど姿を見せていなかったため、「ナハトの正体は何者?」「なぜ悪魔を4体も使える?」「モルゲンとはどんな関係?」「どうしてあれほど悪人を嫌っている?」と気になった方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、ナハトの正体は黒の暴牛の副団長で、代々悪魔学に関わってきたファウスト家の出身です。そして現在の彼を作った最大の出来事が、最上位悪魔との儀式によって双子の弟モルゲンを失った過去でした。
しかも若い頃のナハトは、現在の冷静で厳格な姿とはかなり性格が異なります。
この記事では、ナハトの正体から黒の暴牛に姿を見せなかった理由、4体の悪魔、双子の弟モルゲン、ファウスト家で起こった悲劇まで順番に解説します。
📝 この記事のポイント
- ナハトの正体は黒の暴牛の副団長
- スペード王国へ長期間スパイとして潜入していた
- ファウスト家は代々悪魔学に関わってきた一族
- ギモデロたち4体の悪魔を使役する悪魔憑き
- 双子の弟モルゲンはヤミのかつての仲間
- 最上位悪魔との儀式がファウスト家の悲劇を招いた
- モルゲンの死がナハトの現在の価値観を決定づけた
⚠️ ネタバレについて
ここからは原作29巻で描かれるナハトとモルゲンの過去、ファウスト家で起こった出来事に関するネタバレを含みます。
ブラッククローバーのナハトの正体は?黒の暴牛副団長と悪魔憑きの秘密
ナハトは黒の暴牛の副団長!アスタたちも存在を知らなかった
ナハト・ファウストの現在の正体は、魔法騎士団「黒の暴牛」の副団長です。
ヤミ・スケヒロが団長を務めているため、本来ならナハトは黒の暴牛の中でもかなり上の立場にいる人物です。
ところが、アスタをはじめとする多くの団員は長い間その存在を知りませんでした。
そのため1st Season終盤で突然現れたナハトを見て、「本当に黒の暴牛なの?」と驚いた視聴者も多かったと思います。
ナハトの魔法属性は影。
さらに一般的な魔法騎士とは異なり、悪魔と契約してその力を扱う「悪魔憑き」でもあります。
アスタがリーベの力を利用していることを見抜き、本格的な悪魔の力の扱い方を教えたのもナハトでした。
私はナハトの登場が面白いのは、それまで自由奔放な集団として描かれてきた黒の暴牛に、「実は副団長が存在していた」という新しい事実を一気に持ち込んだところだと思います。
しかも単なる追加メンバーではなく、その後のスペード王国攻略に欠かせない中心人物となっていきます。
なぜ黒の暴牛にいなかった?スペード王国で長期間スパイ活動
ナハトが黒の暴牛のアジトへほとんど姿を見せなかった大きな理由が、スペード王国への潜入任務です。
ナハトは長期間にわたりスペード王国へ入り込み、ダークトライアドや悪魔に関する情報を集めていました。
影魔法は、影を利用した移動や潜伏との相性がよく、情報収集を行うナハトには非常に適した能力です。
つまりナハトは、表から黒の暴牛を支える副団長ではなく、敵地のさらに奥で活動していた裏方の副団長だったわけです。
ヤミとウィリアムが連れ去られた後、ナハトが魔法騎士団長会議へ姿を現し、スペード王国側の情報を提供できたのも、この長期間の潜入があったからです。
⚡️ ナハトが重要人物になった理由
- スペード王国の内部事情を知っている
- 悪魔について深い知識を持つ
- 悪魔同化を使える
- 影魔法で潜入・移動・拘束などを行える
- アスタへ悪魔の力の使い方を教えられる
この後の物語は本格的なスペード王国との決戦へ進みます。
戦い全体の目的やダークトライアドとの関係を先に整理したい方は、『ブラッククローバー』スペード王国攻略編のあらすじと敵・見どころもあわせて読むと流れをつかみやすくなります。
ギモデロたち4体の悪魔を使役!ナハト自身も悪魔同化を使える
ナハト最大の特徴が、4体もの悪魔を使役していることです。
契約しているのは、ギモデロ、スロトス、プルメデ、ワルグナ。
それぞれ異なる特性を持っており、ナハトは悪魔同化によって能力を自分自身へ取り込めます。
| 悪魔 | 特徴 | 悪魔同化 |
|---|---|---|
| ギモデロ | 群れ | モード:カニス |
| スロトス | 剛健 | モード:エクウス |
| プルメデ | 俊敏 | モード:フェリス |
| ワルグナ | 鳴声 | モード:ガルス |
たとえばギモデロとのモード:カニスでは分身を展開でき、スロトスとのモード:エクウスでは頑強な肉体を得られます。
プルメデとのモード:フェリスは高速移動、ワルグナとのモード:ガルスは飛行や鳴声を利用した戦いに向いています。
状況に応じて異なる悪魔の能力を切り替えられる柔軟性こそ、ナハトの大きな強みです。
そして重要なのが、ナハトの悪魔に関する知識は後から偶然得たものではないこと。
その出発点には、彼が生まれたファウスト家の秘密があります。
ナハトがアスタへ教えた修行の結果、アスタもリーベとの悪魔同化を習得していきます。
その強さについては、アスタの悪魔同化の強さと真の悪魔同化で詳しく解説しています。
「正しい人間」を重視するナハトの厳しい性格にも理由がある
現在のナハトは、かなり厳しい価値観を持っています。
特に、人の善悪や「正しさ」に対して非常に敏感です。
一見すると冷淡で他人に厳しい人物にも見えますが、この考え方は生まれつきのものではありません。
むしろ若い頃のナハトは、現在の自分が嫌悪しそうな生き方をしていた人物でした。
だからこそ、今のナハトが他人へ向ける厳しさのかなりの部分は、自分自身へ向けている怒りの裏返しとも考えられます。
その価値観を決定的に変えたのが、双子の弟モルゲンの死でした。
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ナハトの過去をネタバレ解説!モルゲンの死とファウスト家の悲劇
📌 ここでのポイント
モルゲンはナハトの双子の弟!ヤミとは灰色の幻鹿時代の相棒
ナハトの過去を理解するうえで欠かせない人物が、双子の弟モルゲン・ファウストです。
モルゲンはナハトとは対照的に、非常に真面目で善良な青年でした。
魔法属性も兄ナハトの「影」に対し、モルゲンは「光」。
性格だけでなく魔法まで光と影のような対比になっています。
そしてモルゲンは、現在の黒の暴牛団長ヤミとも非常に深い関係を持っていました。
当時のヤミとモルゲンは、ユリウスが団長を務めていた灰色の幻鹿に所属。
性格こそ異なるものの、光魔法のモルゲンと闇魔法のヤミは互いの弱点を補える組み合わせで、相棒のような関係でした。
つまりヤミにとってモルゲンは、現在の黒の暴牛が生まれるより前から共に戦った大切な仲間です。
ナハト、モルゲン、ヤミの3人は、現在の黒の暴牛につながる過去を持っていたことになります。
私はモルゲンとヤミの関係を知ったあとにナハトとヤミを見ると、2人の間にある言葉では説明しきれない距離感もかなり違って見えてくると思います。
昔のナハトは現在と正反対!ヤミと悪さをするような青年だった
現在のナハトは「正しさ」を重視し、素行の悪い人間へ非常に厳しい人物です。
ところが若い頃はまったく違います。
当時のナハトは素行が悪く、ヤミと気が合い、一緒に行動することもありました。
一方で弟モルゲンは真面目な魔法騎士を目指しており、ナハトとは正反対。
それでも兄弟仲そのものが悪かったわけではありません。
むしろ物語を追うと、ナハトがモルゲンを非常に大切に思っていたことが分かります。
表面的には自由奔放な兄と優等生の弟。
しかしナハトの心の奥には、自分にはない「正しさ」を自然に持っているモルゲンへの強い思いがありました。
現在のナハトが正しい人間に強くこだわる背景には、ここが深く関わっています。
ファウスト家の正体は?代々悪魔学に関わってきた一族
ナハトとモルゲンが生まれたファウスト家には、表向きだけでは分からない秘密がありました。
ファウスト家は代々、悪魔学に関わってきた家系です。
そして、その分野で特に高い才能を示したのがナハトでした。
ナハトは悪魔との契約について学び、その才能を急速に伸ばしていきます。
やがてギモデロたち4体の悪魔を従えるまでになり、自分自身も悪魔の力へ強く惹かれていきました。
最初は未知で危険なものだった悪魔の力。
しかし成功を重ねるうちに、「自分ならさらに上の悪魔とも契約できるのではないか」という考えへ近づいていきます。
💡 ナハトの過去で重要な点
ナハトは最初から現在のように悪魔を警戒し、正義のためだけに力を使っていたわけではありません。悪魔の力への好奇心と自分の才能への自信が膨らんだことが、その後の悲劇につながっていきます。
私はこの過去があることで、ナハトが単なる「悪魔に詳しい頼れる師匠」で終わっていないところが魅力だと思います。
アスタへ悪魔の危険性を教える本人が、かつて誰よりもその力へ魅了され、大きな代償を支払っていたわけです。
最上位悪魔ルキフグスとの儀式でファウスト家の運命が変わる
複数の悪魔との契約に成功したナハトは、さらに危険な領域へ踏み込みます。
それが最上位悪魔ルキフグスを相手とする儀式でした。
これまで悪魔を従えてきた自信もあり、当時のナハトは自分なら最上位悪魔の力さえ手にできると考えていました。
しかし最上位悪魔の力は、それまで契約してきた悪魔とは次元が異なります。
儀式によって現れたルキフグスを前にした時点で、ナハト自身も取り返しのつかないことをしたと悟ります。
周囲にいたファウスト家の人々も巻き込まれ、儀式は完全にナハトの想定を超えた事態へ発展しました。
そして異変を察知して現れたのがモルゲンです。
モルゲンは兄を止めるため、危険を承知で儀式へ介入します。
ここでナハトが失ったものは、単なる「悪魔との契約に失敗した」というレベルではありませんでした。
自分の力への過信が、最も大切な家族を巻き込む結果につながったのです。
モルゲンはなぜ死んだ?ナハトを救うため儀式を止めた
ナハトの人生を決定的に変えたのが、モルゲンの死です。
最上位悪魔との儀式を止めるため、モルゲンは儀式へ介入。
その結果、モルゲンは自分の命と引き換えにナハトを救うことになります。
つまりモルゲンは、兄を責めて見捨てたのではありません。
ナハトが取り返しのつかない行為に踏み込んだあとでさえ、最後まで兄を救おうとしました。
ここがナハトにとって最も苦しいところです。
自分よりずっと「正しい」と感じていた弟が、自分の過ちによって命を落とした。
しかも、その弟自身が最後までナハトを見捨てなかった。
そのためナハトは、自分自身を簡単に許すことができなくなります。
⚠️ ナハトの過去最大の転換点
- 悪魔の力へ深入りする
- 最上位悪魔との儀式に挑む
- ファウスト家が壊滅的な被害を受ける
- モルゲンが兄を救うため儀式を止める
- モルゲンを失ったナハトは、それまでの生き方を否定する
原作29巻で描かれるナハトの回想は、彼がなぜ「理不尽な悪」をこれほど激しく嫌うのかを理解するうえで重要なエピソードです。
ナハトが戦っている相手は、目の前の悪魔だけではありません。
過去に間違った選択をした自分自身とも、ずっと戦い続けているように私は感じます。
モルゲンの死後ナハトはなぜ変わった?「正しい人間」にこだわる理由
モルゲンを失ったあと、ナハトの考え方は大きく変化します。
若い頃の自由奔放な生き方から離れ、現在のように善悪や正しさを非常に重く見る人物となりました。
ここで重要なのは、「弟が死んだから急に善人になった」と単純化しないことです。
ナハトは自分が犯した過ちを忘れたわけでも、自分自身を完全に許したわけでもありません。
むしろモルゲンの死を抱えたまま、自分のような人間が再び「正しい人」を犠牲にすることを許さないという方向へ進んだと見る方が自然でしょう。
だからこそ現在のナハトは、悪人だけではなく自分自身にも厳しい人物です。
他人へ向ける辛辣な態度の裏には、過去の自分に対する嫌悪が重なっています。
そして、そんなナハトへ手を差し伸べた人物の一人がヤミでした。
モルゲンを失ったヤミにとっても、ナハトは亡き相棒の兄であり、昔からの知り合いです。
その後ナハトが黒の暴牛の副団長となった背景を考えると、黒の暴牛という場所そのものが、ナハトにとって贖罪だけではない新しい居場所になっていったとも考えられます。
アスタとの出会いはナハト自身の救いにもつながっている?
ナハトの過去を知ったあとに注目したいのが、アスタとの関係です。
ナハトはアスタへ悪魔の力の使い方を教え、従魔の儀を行わせます。
悪魔を戦わせ、勝った側が相手を従える。
ナハト自身は、そのような方法で悪魔との契約を結んできました。
ところがアスタはリーベに勝利したあと、力で一方的に支配する道を選びません。
リーベと対等な関係を結び、共に戦うことを選びます。
この展開は、ナハトの過去と比べると非常に対照的です。
ナハトは若い頃、より大きな悪魔の力を手に入れようとして大切な存在を失いました。
一方のアスタは、悪魔を単なる力として扱わず、相手自身と向き合うことでさらに強くなっていきます。
ナハトはアスタの師匠ですが、アスタの選択を通してナハト自身も「悪魔との向き合い方」や「人は変われる」という可能性を見せられているようにも感じます。
もちろん、これは物語の描写を踏まえた私の考察です。
ただ、過去の自分を許せずにいるナハトの前へ、過去や出自ではなく「今どうするか」を重視するアスタが現れる構図は非常に印象的です。
アスタとリーベがどのように出会い、なぜ対等な相棒となったのかについては、アスタの悪魔の正体とリーベとの関係で詳しく整理しています。
また、ナハトがアスタの前へ初めて本格的に現れる1st Season終盤から確認したい方は、『ブラッククローバー』1期最終回と170話の続きもチェックしてみてください。
🔖 ナハトという人物を理解する鍵
現在のナハトだけを見ると冷静で厳しい副団長ですが、その根底には弟モルゲンへの強い思い、自分の過去への後悔、そして「正しい人間を理不尽な悪の犠牲にしたくない」という強烈な信念があります。
この記事の総括
『ブラッククローバー』のナハト・ファウストは、単なる黒の暴牛の副団長ではありません。
その正体は、悪魔学に関わってきたファウスト家に生まれ、若い頃に悪魔の力へ深入りした結果、双子の弟モルゲンを失うという重い過去を背負った人物です。
- ナハトは黒の暴牛の副団長
- 魔法属性は影
- スペード王国へ長期間スパイとして潜入していた
- ギモデロ、スロトス、プルメデ、ワルグナの4体を使役する
- 悪魔同化を使いこなせる悪魔憑き
- ファウスト家は代々悪魔学に関わってきた
- モルゲンはナハトの双子の弟
- モルゲンは灰色の幻鹿でヤミと共に戦っていた
- 若い頃のナハトは現在とは違い素行の悪い青年だった
- 最上位悪魔との儀式がファウスト家の悲劇を引き起こした
- モルゲンはナハトを救うため儀式を止め、命を落とした
- この出来事が現在のナハトの「正しさ」への執着につながっている
ナハトが悪を嫌う理由を知ると、その厳しい言葉もまったく違って見えてきます。
誰よりも他人を裁いているように見えながら、実は最も強く裁き続けている相手は過去の自分自身なのかもしれません。
そして、そんなナハトがアスタや黒の暴牛と関わることで、ただ罪を背負うだけではない生き方へ少しずつ進んでいく点も、このキャラクターの大きな魅力です。
2nd Seasonでは、ナハトの能力だけでなく、モルゲンとの過去や彼が抱えてきた後悔にも注目すると、スペード王国攻略編をさらに深く楽しめるのではないでしょうか。
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