『ブラッククローバー』に登場するモルゲン・ファウストは、黒の暴牛副団長ナハト・ファウストと瓜二つの姿をした人物です。
生前はヤミ・スケヒロと同じ魔法騎士団で活動していましたが、すでに死亡していたはずのモルゲンが最終章で再び姿を現します。
しかも復活後は角や翼を持ち、光魔法だけでなく闇魔法まで使用するため、「モルゲンの正体は悪魔?」「ナハトとどんな関係?」「宿している悪魔は誰?」「なぜ敵として復活した?」と気になった方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、モルゲン自身の正体は悪魔ではありません。ナハトの双子の弟であり、生前は「灰色の幻鹿」に所属していた人間の魔法騎士です。
ただし死亡後、ルシウス・ゾグラティスによって聖騎士(パラディン)として復活し、かつて自分を死へ追いやった最上位悪魔ルキフグスの力を宿すことになります。
この記事では、モルゲンの正体からナハト・ヤミとの関係、死亡理由、ルキフグスとの因縁、聖騎士として復活したあとの強さ、原作最終章で迎えた結末まで順番に解説します。
⚠️ 注意・ネタバレ
この記事では原作29巻のナハト過去編から、35~38巻で描かれるルシウスとの最終決戦、モルゲンの最期まで触れています。アニメだけを視聴している方や、原作最終章を未読の方はご注意ください。
📝 この記事のポイント
- モルゲンの正体は悪魔ではなくナハトの双子の弟
- 生前は「灰色の幻鹿」に所属する光魔法の使い手
- ヤミとは同じ騎士団で行動した相棒のような存在
- 最上位悪魔ルキフグスの召喚儀式を止めたことで死亡
- ルシウスによって聖騎士として復活する
- 復活後は光魔法とルキフグス由来の闇魔法を使用
- 最終的にはアドラメレクの力を得たヤミに撃破される
ブラッククローバーのモルゲンの正体は悪魔?ナハト・ヤミとの関係を解説
📌 ここでのポイント
結論|モルゲン自身は悪魔ではなく人間
まず最も混同しやすい点から整理すると、モルゲン・ファウストはもともと悪魔ではありません。
ファウスト家に生まれた人間であり、ナハト・ファウストの双子の弟です。
生前はクローバー王国の魔法騎士として活動し、当時ユリウス・ノヴァクロノが率いていた「灰色の幻鹿」に所属していました。
復活後のモルゲンが悪魔のように見えるのは、ルシウスによって聖騎士へ作り変えられ、最上位悪魔ルキフグスの力を与えられたためです。
| 項目 | モルゲンの情報 |
|---|---|
| 正体 | 人間の魔法騎士 |
| 兄 | ナハト・ファウスト |
| 生前の所属 | 灰色の幻鹿 |
| 生前の魔法 | 光魔法 |
| 復活後 | ルシウス配下の聖騎士 |
| 宿す悪魔 | 最上位悪魔ルキフグス |
| 復活後の魔法 | 光魔法・闇魔法 |
つまり、「人間だったモルゲンが悪魔へ変身した」というより、人間の魂と肉体を利用して悪魔の力を組み込まれた聖騎士になったと考える方が分かりやすいでしょう。
私は、モルゲンを単純な「悪魔化した敵」と捉えてしまうと、このキャラクターの悲劇性がかなり薄れてしまうと感じます。
本来は悪魔を止めるために命を捨てた人物が、死後に悪魔の力を利用する敵として兄や親友の前へ戻される。その皮肉こそがモルゲン復活の重要なポイントです。
ナハトとは正反対だった双子の弟
モルゲンとナハトは双子ですが、若い頃の性格は対照的でした。
モルゲンは真面目で善良な性格をしており、人々を守る魔法騎士になる道を選びます。
一方、当時のナハトは素行が悪く、危険なことにも面白さを求めるような青年でした。
さらにファウスト家には、表向きの貴族としての姿とは別に、代々悪魔学を研究してきた秘密があります。
ナハトはその才能を高く評価され、家族から悪魔との契約に関する知識を受け継ぎました。
やがて複数の悪魔を従えるまでになりますが、その成功がナハト本人とファウスト家をさらに危険な領域へ進ませてしまいます。
🔖 覚えておきたいポイント
「ナハト」はドイツ語で「夜」、「モルゲン」は「朝」を思わせる名前です。影魔法を使うナハトと光魔法を使うモルゲンという関係も含め、双子でありながら対照的な存在として描かれています。
それでもモルゲンは兄を見放していませんでした。
自分とナハトが「光と影」の魔法騎士として並び、クローバー王国を守る未来を願っています。
ナハトの現在の厳格な性格を理解するうえでも、モルゲンの存在は欠かせません。
私には、ナハトが誰よりも悪を嫌うようになった背景には、単なる正義感ではなく、「自分の過ちで最も大切な弟を失った」という強烈な後悔があるように見えます。
灰色の幻鹿ではヤミの相棒だった
モルゲンと深い関係にあるもう一人の人物が、黒の暴牛団長ヤミ・スケヒロです。
現在のヤミは荒々しく豪快な団長ですが、若い頃は異国からクローバー王国へやって来たばかりで、周囲から距離を置かれやすい存在でした。
そんなヤミと同じ「灰色の幻鹿」で活動し、相棒のような関係を築いたのがモルゲンです。
モルゲンは人当たりがよく、ヤミにとっても気を許せる数少ない人物だったと考えられます。
さらに興味深いのは、ヤミがモルゲンだけではなくナハトとも知り合っていたことです。
若い頃の3人は、それぞれ違う道を歩みながらもつながっていました。
だからこそモルゲンの死は、ナハトだけでなくヤミにも大きな影響を残します。
そして何年も経った最終章で、聖騎士となったモルゲンがヤミとナハトの前に敵として現れるわけです。
私は、最終章のモルゲン戦が強敵との戦闘以上に重く感じられるのは、この過去があるからだと思います。
ヤミにとっては昔の相棒、ナハトにとっては自分を救って死んだ弟です。その相手を倒さなければならない構図になっています。
生前のモルゲンは光魔法の使い手
モルゲンの生前の魔法属性は光魔法です。
兄ナハトが影魔法を使うのに対し、弟モルゲンは光を操ります。
この対照性は、二人の性格や生き方ともきれいに重なっています。
生前のモルゲンについて長時間の戦闘描写があるわけではないため、「当時から団長より強かった」といった具体的な序列までは断定できません。
ただし魔法騎士として活動し、ヤミと相棒のような関係を築いていたことからも、一定以上の実力を持つ騎士だったと考えてよいでしょう。
そしてこの生来の光魔法が、聖騎士として復活したあとに非常に危険な組み合わせを生み出します。
ルキフグスから得た闇魔法まで加わり、光と闇という対照的な二つの魔法属性を一人で扱うようになるからです。
復活後のモルゲンが作中でどの位置に入るほど強いのかは、『ブラッククローバー』原作完結時点のキャラ強さランキングでも他の最上位キャラクターと比較しています。
モルゲンと悪魔ルキフグスの関係|死亡・聖騎士としての復活・最期
📌 ここでのポイント
モルゲンの死亡理由|ナハトを救うため悪魔召喚の儀式を止めた
モルゲンの死亡理由が描かれるのは、原作29巻に収録されたナハトの過去編です。
ファウスト家で悪魔学を学んだナハトは、複数の悪魔を従えることに成功していました。
その才能を見た家族は、さらに危険な存在である最上位悪魔ルキフグスを召喚する儀式へナハトを進ませます。
しかし、最上位悪魔はそれまでナハトが扱ってきた悪魔とは次元が違いました。
召喚されたルキフグスは、儀式によって本来の力を制限されている状態でも周囲の人間を次々と殺害します。
ナハト自身も、初めて自分が手を出した存在の危険性を思い知りますが、恐怖で動くことができません。
そこで割って入ったのがモルゲンでした。
モルゲンはルキフグス召喚に使われていたブレスレットを破壊し、儀式そのものを強制的に中断します。
ルキフグスを冥府へ戻すことには成功し、ナハトの命も救われました。
しかしモルゲンはその代償として致命傷を負い、兄の腕の中で死亡します。
📚️ 原作情報
ナハトとモルゲンの過去、ルキフグス召喚の悲劇は原作29巻・ページ286「朝が来ない夜」で描かれます。モルゲンとナハトの「朝」と「夜」という関係まで意識すると、タイトルも非常に印象的です。
死の直前までモルゲンが願っていたのは、兄を責めることではありません。
ナハトと一緒に光と影の魔法騎士として国を守る未来でした。
私はここがモルゲンという人物を最もよく表している場面だと感じます。
危険な悪魔へ手を出した兄を見捨てず、自分の命を使ってでも助ける。その善良さがナハトを救う一方で、ナハトに一生消えない罪悪感も残しました。
ルキフグスとは何者?モルゲンを死へ追いやった最上位悪魔
モルゲンの記事で特に混同しやすいのが、ルキフグスという悪魔です。
ルキフグスはクリフォトの樹に関係する最上位悪魔の一体であり、ナハトが若い頃にファウスト家の儀式で召喚しました。
ここで重要なのは、ルキフグスが「ナハトと正式に契約して使役できた悪魔」ではないことです。
ナハトはギモデロたち複数の悪魔を従えていますが、ルキフグスの召喚には失敗しました。
その失敗を止めたことでモルゲンが死亡しています。
| 比較 | 内容 |
|---|---|
| ルキフグスの階級 | 最上位悪魔 |
| ナハトとの関係 | 若い頃に召喚を試みたが失敗 |
| モルゲンとの因縁 | 召喚阻止の過程でモルゲンが死亡 |
| 魔法属性 | 闇魔法 |
| 最終章 | ルシウスに利用され、復活したモルゲンへ宿される |
⚡️ 注目ポイント|名前は「ルキフグス」
日本語表記は「ルキフグス」です。「ルチフグス」など似た表記と混同しやすいので注意してください。英語表記はLucifugusです。
そして最終章では、モルゲンを死へ追いやった因縁の悪魔が、今度はモルゲン自身の力として利用されます。
この構図はかなり残酷です。
私は、ルシウスがモルゲンにルキフグスを宿したことには、単なる戦力強化以上に、ナハトの心を折るうえで最悪の組み合わせを選んだような印象を受けます。
ルシウスによって聖騎士として復活!悪魔になったわけではない
死亡したはずのモルゲンが再び姿を見せるのは、ルシウス・ゾグラティスが「審判の日」を開始した最終章です。
原作35巻・ページ354では、クローバー王国へ侵攻したルシウスとともにモルゲンが現れます。
このときのモルゲンは、生前そのままの人間として蘇ったわけではありません。
ルシウスの霊魂魔法などによって作り変えられた聖騎士として復活しています。
聖騎士は、ルシウスが人間へ浄化した悪魔の力を組み込み、自らの理想に従う戦力へ変えた存在です。
モルゲンもその一人となり、かつての仲間であるヤミたちへ攻撃を仕掛けます。
そのため、見た目に角や翼が現れ、悪魔の力を使用していても、モルゲンの正体そのものを「悪魔」と説明するのは正確ではありません。
✅️ モルゲンの状態を整理
- 生前:人間の魔法騎士
- 死亡原因:ルキフグス召喚の儀式を止めた代償
- 復活させた人物:ルシウス・ゾグラティス
- 復活後の立場:聖騎士
- 追加された力:浄化されたルキフグスの力と闇魔法
さらに残酷なのは、聖騎士となったモルゲンが、見た目や口調の一部に生前の面影を残していることです。
ナハトにとっては、弟の姿をした敵を前にしている状態になります。
私はこの「完全な別人ではないように見える」部分が、モルゲン戦の苦しさを強めていると感じます。
復活後は光魔法+闇魔法!ヤミとナハトを圧倒する強さ
聖騎士として復活したモルゲンは、生前から使っていた光魔法に加え、ルキフグス由来の闇魔法を使用します。
光魔法は高い速度を活かした攻撃に向いており、闇魔法は強大な破壊力や引力のような性質を持っています。
相反するように見える二つの属性を同時に扱えることが、復活後のモルゲンの大きな強みです。
しかも聖騎士化によって魔力量や肉体そのものも強化されています。
最終章ではジャック・ザリッパーへ致命的な攻撃を加え、その後はヤミを相手にしても優位に戦います。
さらに戦いが進むと、ヤミ、ナハト、イチカの3人がそろっても簡単には近づけないほどの力を見せました。
⚔️ 強さ・能力のポイント
- 生来の光魔法による高速攻撃
- ルキフグス由来の闇魔法
- 聖騎士化による膨大な魔力
- 光と闇という二属性を併用できる
- ヤミ・ナハト・イチカを同時に追い詰める戦闘力
ただし、ここで「生前のモルゲンもヤミ以上だった」と考えるのは早いでしょう。
最終章で圧倒的な強さを見せた最大の理由は、聖騎士としての強化とルキフグスの力が加わっているためです。
生前と復活後は分けて考える必要があります。
私としては、モルゲンは最終章の聖騎士の中でも、とくに「元の本人が持っていた能力と悪魔の能力の相性が良い」タイプだったと感じます。
モルゲンの最期|385話でアドラメレクの力を得たヤミに敗れる
光魔法と闇魔法を使うモルゲンに対し、ヤミ、ナハト、イチカは追い詰められていきます。
その戦況を大きく変えるのが、最上位悪魔アドラメレクです。
アドラメレクはもともとルシウスの計画へ協力していましたが、ルシウスの予定どおりに進む世界よりも、限界を超えて予想外の結果を生み出す人間たちの方に興味を持つようになります。
そして原作38巻・ページ385「愚かなギャンブラー」で、追い詰められたヤミへ自分の力を貸すことを提案します。
ヤミはその提案を受け入れ、アドラメレクの光魔法を利用。
ナハトとイチカも加わってモルゲンへ接近し、最後はヤミの一撃によってモルゲンが撃破されます。
モルゲンの生前の象徴だった「光」を、今度は別の悪魔であるアドラメレクからヤミが借り、その力でモルゲンを倒すという皮肉な決着です。
この場面のアドラメレクの正体や、なぜルシウスを裏切ってヤミに力を貸したのかについては、アドラメレクの正体・目的とヤミに協力した理由で詳しく整理しています。
私はこの決着で重要なのは、単にヤミが新しい力を得て勝ったことではないと思います。
ナハトはかつて、自分が悪魔の力を求めたことでモルゲンを失いました。
しかし最後はナハト自身も悪魔の力を使いながら、ヤミやイチカと協力し、弟をルシウスの支配から終わらせる側に回ります。
悪魔の力そのものが善悪を決めるのではなく、「その力を何のために使うのか」が問われる決着だったように感じます。
モルゲンが物語で果たした役割|ナハトとヤミをつなぐ「朝」の存在
モルゲンは登場回数だけを見れば、アスタやヤミ、ナハトほど多いキャラクターではありません。
それでも物語に与えた影響は非常に大きい人物です。
まずモルゲンの死がなければ、ナハトが現在のような価値観を持つ人物になったかは分かりません。
過去のナハトは危険を楽しみ、自分の才能を過信していました。
しかし自分の行動によって家族を失い、最後に自分を救ったモルゲンまで死亡したことで、生き方を大きく変えます。
そしてヤミにとっても、モルゲンは若い頃に同じ騎士団で過ごした大切な仲間でした。
そのヤミが後に「黒の暴牛」の団長となり、モルゲンの兄ナハトを副団長として迎えることになります。
💡 考察ポイント
モルゲン本人は黒の暴牛に所属していません。それでも、ヤミとナハトという団長・副団長を結びつけた背景にはモルゲンの存在があります。そう考えると、モルゲンは間接的に「黒の暴牛」の成り立ちにも影響した人物と見ることができます。
さらに最終章では、そのモルゲンがルシウスの聖騎士となって二人の前へ戻されます。
過去に救えなかった人物ともう一度向き合い、今度こそ自分たちの意志で決着をつける。
私はモルゲン戦が、ナハトの長い贖罪に一つの区切りを与える戦いでもあったと考えています。
モルゲンの過去を原作で読み返したい場合は29巻、聖騎士としての復活から最終決戦まで追いたい場合は35~38巻が中心です。電子版を含めた入手先は、『ブラッククローバー』の漫画はどこで読めるかを比較した記事でもまとめています。
この記事の総括
✅️ モルゲンの正体・悪魔との関係まとめ
- モルゲン・ファウストの正体は悪魔ではなく人間
- ナハト・ファウストの双子の弟
- 生前は「灰色の幻鹿」の魔法騎士だった
- ヤミ・スケヒロとは相棒のような関係
- 生来の魔法属性は光魔法
- ナハトによる最上位悪魔ルキフグスの召喚を止めるため命を落とした
- ルシウスによって聖騎士として復活した
- 復活後はルキフグスを宿し、光魔法と闇魔法を使用する
- ヤミ、ナハト、イチカを同時に追い詰めるほど強化された
- 原作385話ではアドラメレクがヤミへ協力
- 最後はアドラメレクの力を受け入れたヤミに撃破された
『ブラッククローバー』のモルゲンは、悪魔のような姿で復活するものの、もともとの正体はナハトの双子の弟であり、王国を守ろうとしていた善良な魔法騎士です。
自分を死へ追いやったルキフグスの力を宿す聖騎士として蘇らされ、かつての相棒ヤミと兄ナハトへ刃を向けることになりました。
だからこそモルゲンの物語は、単なる「死亡したキャラクターが敵として復活する展開」ではありません。
悪魔の力へ手を伸ばしたナハトの過ち、弟を失った後悔、ヤミとの友情、そしてルシウスが人間の魂まで利用する恐ろしさが、一人の人物を通してつながっています。
とくに原作29巻の「朝が来ない夜」を読んだあとで最終章のモルゲン戦を読み返すと、ヤミとナハトが彼と戦う意味がより深く見えてきます。
モルゲンは長く物語の中心にいた人物ではありませんが、ナハトとヤミの過去を理解するうえでは欠かせないキャラクターです。
「モルゲンは悪魔なのか」という疑問を入口に、彼がなぜ死に、なぜ最も因縁深い悪魔の力を宿して復活したのかまで追っていくと、『ブラッククローバー』最終章の人間関係がさらに味わい深くなるでしょう。


