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​【進撃の巨人】ミカサの頭痛の原因は?エレンの嘘とユミルの影を徹底考

少年·青年マンガ
イメージ:コミック羅針盤
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『進撃の巨人』という作品は、読み返すたびに新しい発見がある、まさに「底なし沼」のような漫画ですよね。

その中でも、連載開始当初から完結まで、読者を悩ませ続けた最大の謎の一つ。

それが、ヒロインであるミカサ・アッカーマンを度々襲う「謎の頭痛」です。

「ズキン」という独特の擬音と共に、ミカサが苦悶の表情で頭を押さえるシーン。

皆さんも、アニメや漫画を見ていて「また頭痛が起きている…これには絶対何か裏があるはずだ」と勘繰った経験があるのではないでしょうか?

当初は、家族を失うトラウマや、エレンへの過剰な執着からくるストレス性のものだと思われていました。

しかし、物語が進むにつれて「アッカーマンの習性」や「始祖の巨人の力」といったキーワードが絡み合い、この頭痛が単なる体調不良ではないことが明らかになっていきます。

そして迎えた最終回。

あの頭痛には、巨人化の歴史を終わらせるための「2000年の因縁」と、始祖ユミルの「叶わなかった願い」が複雑に絡み合っていたことが判明しました。

今回は、ミカサの頭痛の全貌について、原作の細かい描写や、単行本で加筆された重要なページ、さらにはスピンオフ作品『Lost Girls』の視点も交えながら、徹底的に深掘りしていきます。

なぜリヴァイには頭痛がないのか?

エレンがついた「嘘」の真意は何だったのか?

そして、頭痛が消えた瞬間に込められた意味とは?

かなり長くなりますが、この記事を読めばミカサの頭痛に関するモヤモヤが全て晴れるはずです。

コミック羅針盤
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私自身の個人的な考察もかなり盛り込んでいます。「そういう解釈もあるのか!」と楽しんでいただければ幸いです。

それでは、進撃の巨人の深淵へ一緒に潜っていきましょう。

この記事のポイント

  • ミカサの頭痛は「エレンや家族を失う喪失感」とリンクして発生している
  • エレンが語った「アッカーマンの習性(頭痛=抵抗)」は完全な嘘である
  • 真の原因は、始祖ユミルによる「記憶への干渉」とそれに対する抵抗反応
  • スピンオフ『Lost Girls』が示唆する「世界のリセット」と頭痛の関係
  • コミックス34巻の加筆ページで明かされた、ミカサとユミルの対話の重要性

※ネタバレ注意

この記事には『進撃の巨人』のアニメおよび原作コミックス(最終巻34巻および加筆ページ含む)に関する重大なネタバレが含まれています。
物語の核心に触れる内容ですので、未読・未視聴の方は十分にご注意ください。

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ミカサの頭痛が示す不可解な謎と「アッカーマンの習性」という嘘

イメージ:コミック羅針盤

物語の中で、ミカサは常に冷静沈着な兵士として描かれています。

しかし、そんな彼女が唯一弱みを見せる瞬間、それが突発的な頭痛です。

まずは、この頭痛がどのようなシチュエーションで起き、物語の中でどのようにミスリードされてきたのかを整理しましょう。

頭痛が発生する具体的なタイミングと共通点

ミカサの頭痛は、物語の最初期から描かれています。

決してランダムに起きているわけではなく、そこには明確な「トリガー」が存在しているように見えます。

主な発生シーンを振り返ってみましょう。

発生時期状況・トリガー備考
幼少期
(第6話)
両親を強盗に殺害された直後。
エレンに「戦え」と鼓舞された時。
アッカーマンの力が覚醒した瞬間とリンク。
トロスト区攻防戦
(第2話・アニメ)
避難民を逃がす際、母カルラを失った記憶がフラッシュバックした時。「また家族を失う」という恐怖。
エレン奪還作戦
(第45話)
ライナーとベルトルトにエレンが連れ去られたことを知った時。自分の失敗に対する悔恨と喪失感。
牢屋での会話
(第109話)
ルイーゼに「エレンを救うために心臓を捧げる」と言われた時。
マフラーを置いていくよう促された際。
非常に重要な描写。
戦闘中ではない静かなシーンでの発作。
コミック羅針盤
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こうして並べると、エレンに関連する「喪失」や「別れ」、あるいは「自分のアイデンティティ(マフラー)」が揺らぐ時に発生していることが分かります。

特に注目したいのが、第109話のルイーゼとの会話シーンです。

ここでは巨人と戦っているわけでも、エレンが死にそうになっているわけでもありません。

ただ、自分を慕うルイーゼが、かつての自分のように「エレンのために生きる」と語り、ミカサの象徴であるマフラーに触れようとした時、激しい頭痛が彼女を襲いました。

これは、ミカサの中で「エレンを盲目的に信じることへの疑問」や「運命への違和感」が生じたサインだったのかもしれません。

「白夜(第84話)」でアルミンが瀕死になった際もミカサは動揺していましたが、あの場面は頭痛というよりはパニック状態に近かったのに対し、109話は明確に「ズキン」という描写が入っています。

この細かな描写の違いを確認するために、ぜひ原作の該当シーンを見比べてみてください。

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第112話でエレンが語った残酷な「設定」とその矛盾

物語中盤まで、読者は「ミカサの頭痛=過度なストレス」だと考えていました。

しかし、その認識を根底から覆したのが、第112話「無知」でのエレンの発言です。

通称「地獄の食卓」と呼ばれるこのシーンで、エレンはミカサに向かって冷徹に語りかけます。

「アッカーマン一族は、エルディアの王を守るために設計された一族だ」

「極限状態で命令を聞いた時、本能が目覚める」

「本来の自分が、宿主を守ろうとする習性に抵抗する時、頭痛が生じる」

つまりエレンは、「お前の頭痛は、奴隷としての本能がお前の自我を強制しようとする時に起きる拒絶反応だ」と断定したのです。

そして、「俺はずっと前から、お前が大嫌いだった」と突き放します。

このシーン、読んでいるこちらまで心が張り裂けそうになりましたよね。

ミカサの今までの献身が、すべて「作られた本能」だったと言われたに等しいのですから。

しかし、冷静に考えるとこの説明には矛盾があります。

もし「宿主(エレン)を守ろうとする本能」に抵抗する時に頭痛が起きるなら、ミカサが自らの意志でエレンを助けようとしている時(幼少期や戦闘中)に頭痛が起きるのはおかしいのです。

エレンはこの時、すでに「未来の記憶」を見ており、ミカサを自分から遠ざけるために、あえてもっともらしい嘘をついて彼女を傷つけたことが後に分かります。

リヴァイやケニーには頭痛がない理由:アッカーマンの特性ではない

エレンの言葉が嘘であることを裏付ける最大の証拠。

それは、他のアッカーマン一族の描写にあります。

人類最強の兵士リヴァイ、そして切り裂きケニー。

彼らもまた、アッカーマンの力に覚醒した人間であり、それぞれに「宿主」とも呼べる存在(エルヴィン、ウーリ)がいました。

  • リヴァイ:エルヴィン団長を「誓いの相手」としていたが、彼の命令に背く(彼を死なせる選択をする)際や、彼を失った後に頭痛を起こした描写は一切ない。
  • ケニー:ウーリ・レイスに忠誠を誓っていたが、同様に頭痛の描写はない。

もし頭痛が「アッカーマン一族の習性(バグ)」であるなら、彼らにも同様の症状が出ているはずです。

しかし、作中で頭痛に悩まされているのはミカサだけ。

この事実からも、頭痛はアッカーマンの血統そのものではなく、ミカサという個人の特異性、あるいは彼女だけに向けられた「何か」が原因である可能性が高いことがわかります。

第130話で確定した「ジークの証言」

この考察を決定づけるのが、物語の終盤、コミックス32巻 第130話「人類の夜明け」での回想シーンです。

マーレ潜伏中、エレンは異母兄であるジークに対し、アッカーマンの習性について尋ねています。

その際、王家の血を引き、巨人科学に精通している(クサヴァーさんから知識を受け継いだ)ジークは、こうはっきりと答えています。

「アッカーマンにそんな習性があるとは聞いたことがない」

ここで完全に、エレンの第112話での発言が「嘘」であったことが確定しました。

ジークは続けて、ミカサがエレンに執着するのは習性ではなく、「ただお前のことが好きだからだろ」と指摘しています。

コミック羅針盤
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あのジークが恋バナみたいなことを言うシュールな場面でしたが、情報の信憑性は極めて高いです。

では、アッカーマンの習性でないなら、一体何がミカサの脳を締め付けていたのか?

ここから、物語は「始祖ユミル」という核心へと迫っていきます。

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頭痛の正体とユミルがミカサに求めた「答え」

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結論から言えば、ミカサの頭痛の正体は、始祖ユミルによる「干渉」に対する拒絶反応でした。

しかし、ただ「ユミルが見ていたから痛かった」という単純な話ではありません。

そこには、パラレルワールドやループ説をも巻き込んだ、より壮大な意味が込められている可能性があります。

スピンオフ『Lost Girls』が示唆する「世界のリセット」説

皆さんは、『進撃の巨人』のスピンオフ小説およびアニメ作品である『Lost Girls』をご存知でしょうか?

この作品では、ミカサ視点のアナザーストーリーが描かれているのですが、ここで非常に興味深い描写があります。

物語の中で、ミカサは「両親が殺されなかった世界」や「エレンと共に平和に暮らす世界」を幻視します。

その世界において、謎の「鏡男」という存在がミカサにこう告げるのです。

「お前はエレンを死なせたくないあまり、無意識に世界を作り変えているのかもしれない」
「また元の世界に戻る時が来た」

そして、元の残酷な世界に戻る際、ミカサは激しい頭痛に襲われます。

この描写から、一部のファンの間では以下のような考察がなされています。

  • 頭痛は、ミカサが無意識に「エレンが死なない世界」を望んでループしたり、並行世界に逃げ込もうとしたりする時の副作用である。
  • あるいは、別の時間軸の記憶が現在のミカサに流れ込んでくる時の「バグ」である。

本編最終盤で描かれた「山小屋でのエレンとの生活(通称:少女漫画版)」も、ミカサが作り出した理想の世界の一つだったのかもしれません。

アッカーマン一族は記憶の改竄を受けませんが、「道」を通じて送られてくる膨大な記憶や、並行世界の自分との同調には耐えきれず、それが頭痛として表れていた…非常にSF的ですが、説得力のある仮説です。

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始祖ユミルの「覗き見」と記憶への干渉が生む痛み

本編における直接的な回答としては、やはり始祖ユミルの存在が欠かせません。

ユミルは2000年間、「フリッツ王への歪んだ愛」に縛られ続けてきました。

どんなに酷い扱いを受けても王に従い続ける自分。

そんな自分を解放してくれる誰かを待ち望んでいたのです。

そして彼女が見つけたのが、自分と同じように「一人の男(エレン)に強烈な執着と愛を持つ」ミカサでした。

ユミルは、「道」を通じて常にミカサの思考や感情を覗き見ていました。

本来、アッカーマン一族は始祖の力による干渉を跳ね除ける耐性を持っています。

この「始祖の干渉しようとする力」VS「アッカーマンの拒絶する力」の摩擦が、物理的な痛み=頭痛となってミカサを苦しめていたと考えられます。

特に、ミカサがエレンへの愛と、人としての正しさの間で葛藤する時、ユミルとのシンクロ率は高まり、頭痛も激しさを増していきました。

34巻加筆ページで描かれた「ミカサとユミルの対話」

この「ユミル原因説」を決定づけたのが、コミックス最終巻である34巻の巻末に追加された加筆ページです。

連載時の最終話では描かれなかった、エレンの死後、ミカサが幻影のユミルと言葉を交わすシーンが追加されています。

ここでミカサは、ユミルの頭を抱きながらこう語りかけます。

「あなただったのね…
ずっと私の頭の中を覗いていたのは…」

このセリフこそが、長年の謎に対する作者からのアンサーです。

ミカサはずっと感じていたのでしょう。自分の頭の中に、自分ではない誰かの視線や意識が存在していることを。

この加筆ページは、物語の解像度を劇的に上げる非常に重要なシーンです。

もし「雑誌で最終回を読んだけれど、単行本は買っていない」という方がいれば、絶対にこの34巻の加筆部分を確認してください。

ミカサの表情、そして去りゆくユミルの姿が、頭痛の意味を、そして「愛」の意味を深く考えさせてくれます。

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※加筆ページを読むことで、物語の読後感がガラリと変わります。DMMブックスなら購入後すぐにスマホで読めるので、今すぐ確認したい方に最適です。

頭痛が消えた瞬間:エレンからの自立と自由意志

最終的に、ミカサの頭痛は消滅しました。

それはいつか?

ミカサが自分の意志で「エレンを殺す」と決断し、実行した瞬間です。

ユミルは知りたかったのです。

「愛する人のためなら何でもする奴隷」のままでいるのか、それとも「愛しているからこそ、相手の過ちを止める(=殺す)」ことができるのか。

ミカサがマフラーを巻き直し、涙を流しながらもエレンの首を刎ねた時、彼女はユミルの呪縛(愛=服従)を打ち破りました。

それを見たユミルもまた、「王への服従」という自身の呪いから解放されたのです。

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エレンが嫌われ役を演じてまでミカサを突き放したのは、ミカサにこの「選択」をさせるためでした。不器用で、残酷で、でも深い愛情。

アニメ版『The Final Season 完結編』では、このシーンの映像演出が凄まじく、ミカサの頭痛の終わりと、世界の解放が美しくも悲しく描かれています。

原作とはまた違う、声優・石川由依さんの迫真の演技と、澤野弘之さんの劇伴が重なる瞬間は必見です。

[DMM TVで『進撃の巨人 The Final Season 完結編』を視聴する]
※アニメならではの色彩の変化や、頭痛が消える瞬間の静寂は鳥肌モノです。DMM TVはアニメ作品数が圧倒的なので、進撃以外のアニメも見放題で楽しめます。

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この記事の総括

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この記事のまとめ

  • 頭痛の原因:ストレスやアッカーマンの習性ではなく、始祖ユミルによる精神干渉への抵抗反応。
  • エレンの嘘:ミカサを突き放し、彼女が自分を討てるように仕向けるための演技だった。
  • アッカーマンの真実:リヴァイやケニーに頭痛はなく、ミカサ特有の現象(ユミルに選ばれたため)。
  • 物語上の意義:頭痛の消失は、ミカサが「愛の呪縛」から解き放たれ、自由意志を獲得した証。
  • 重要チェック:34巻の加筆ページに全ての答えが描かれている。

いかがでしたでしょうか。

「頭痛」という一つの伏線から、物語の根幹である「2000年の愛と呪い」が見えてくる構成には、改めて諌山創先生の天才的なストーリーテリングを感じざるを得ません。

連載当時は「また頭痛か…」と不安に思っていましたが、すべての真相を知った上で第1巻から読み返すと、全く違った感情が湧いてきます。

あの時の頭痛は、ユミルが「あなたならどうするの?」とミカサに問いかけていた瞬間だったのかもしれません。

エレンの真意、ユミルの孤独、そしてミカサの決断。

これらを噛み締めながら、ぜひもう一度『進撃の巨人』の世界に浸ってみてください。

何度読んでも新しい発見がある、それがこの作品の魅力ですから。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

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