今回は大人気漫画『チェーンソーマン』の最重要キャラクターである「マキマ」について、徹底的に深掘り考察していきます!
第一部「公安編」において、主人公デンジを導くミステリアスな上司として登場したマキマ。
彼女の圧倒的なカリスマ性と底知れぬ恐ろしさに、多くの読者が魅了されたことでしょう。
しかし、物語が進むにつれて明らかになる彼女の正体と真の目的は、想像を絶するものでした。
本記事では、マキマの正体である「支配の悪魔」としての本質、日本政府との契約の仕組み、そして彼女が抱いていた歪んだ愛情までを徹底解説します。
この記事を読めば、マキマというキャラクターがどれほど緻密に計算されて描かれていたかが分かり、もう一度作品を最初から読み返したくなるはずです。
『この記事のポイント』
- マキマの真の正体「支配の悪魔」の能力と条件の詳細
- 内閣総理大臣との不可侵契約がもたらす無敵の不死身性
- デンジ(ポチタ)に対する執着と真の目的の全貌
【※ネタバレ注意※】
本記事は『チェーンソーマン』第一部(公安編・単行本1〜11巻)の決定的なネタバレを含みます。
未読の方は、必ず本編をご覧になってからお読みください。
チェーンソーマンにおけるマキマの真の正体と支配の悪魔としての本質


ずっと底知れぬ雰囲気を放っていたマキマさんですが、その正体が明かされた時の絶望感は凄まじかったですね。
マキマの正体判明と支配の悪魔としての本質
物語の序盤から、ただならぬ実力と謎に包まれていたマキマですが、その正体が明確に言語化されたのは物語も佳境に入った終盤でした。
アメリカ合衆国大統領が、国民の寿命1年分と引き換えに「銃の悪魔」と契約を交わす際、明確にマキマを「支配の悪魔」と呼称したのです。
それまで「公安のヤバいデビルハンター」だと思われていた彼女が、実は人類の脅威である強力な悪魔そのものであったという事実は、読者に大きな衝撃を与えました。
悪魔は「その名前が冠する事象が恐れられているほど強くなる」という法則があります。
「支配」という概念は、人類の歴史において常に恐怖の対象でした。
独裁政治、束縛、自由の剥奪など、「支配されることへの根源的な恐怖」は、人間社会が続く限り消えることはありません。
だからこそ、支配の悪魔であるマキマは、作中でも最強クラスの存在として君臨していたのです。
【支配の悪魔が恐れられる理由と特徴】
- 「支配」という人類普遍の恐怖を具現化しているため基礎戦闘力が極めて高い。
- 物理的な破壊力だけでなく、精神や概念に干渉する能力を持つ。
- 人間社会に溶け込み、国家の中枢にまで入り込む知略を備えている。
| 悪魔の名称 | 恐怖の対象・概念 | 作中での主な役割 |
|---|---|---|
| 支配の悪魔 | 自由の剥奪、上位者による搾取、強制的な服従 | 他者を強制的に従わせ、自分の駒として利用する |
| 銃の悪魔 | 銃火器による無差別な暴力、突然の死 | 世界中を恐怖に陥れる圧倒的な暴力の象徴 |
他者を服従させる能力の詳細と条件付き支配能力の発動ルール
マキマの最も恐ろしい能力は、物理的な攻撃力ではありません。
それは、文字通り「他者を強制的に支配し、服従させる能力」です。
しかし、この能力には明確な発動ルールが存在します。
単行本10巻第84話にて、マキマ自身が「自分より程度が低いと思う者を支配できる」と語っています。

つまり、相手の実際の強さではなく、マキマ自身が「こいつは私より下だ」と認識さえすれば、どんな存在であっても支配できてしまうという凶悪な仕様なのです。
一度支配下に置かれた者は、マキマの命令に絶対服従となり、自らの意思を失います。
早川アキやエンジェルなどのデビルハンターたちも、知らず知らずのうちに彼女の支配下に置かれ、都合の良いように使われていました。
さらに恐ろしいのは、マキマが支配した対象が契約している悪魔の能力まで、マキマ自身が使用できるようになる点です。
これにより、マキマは単体でありながら、何十種類もの悪魔の能力を使いこなすという反則的な強さを誇っていました。
遠隔圧殺能力の原理とマキマの記憶改変の真相
マキマの規格外の能力を示す象徴的なシーンとして、物語序盤に登場した「遠隔圧殺能力」があります。
標高の高い神社を貸し切り、終身刑以上の犯罪者にターゲットの名前を言わせることで、遠隔地にいる敵を謎の力で押し潰して殺害しました。
この能力の詳しい原理は作中で完全に明言されていませんが、考察の余地は多分にあります。
支配の悪魔としての力と、彼女が支配している何らかの悪魔(あるいは複数の悪魔)の能力を複合的に組み合わせた儀式的な攻撃である可能性が高いです。
「生贄(犯罪者の命)」と「名前(対象の特定)」を用いることで、超遠距離から一方的に死をもたらすこの力は、マキマが恐れられる理由を読者に強烈に印象付けました。
また、彼女は「記憶改変」という精神操作も平然と行います。

天使の悪魔(エンジェル)の過去の記憶を奪い、彼を都合の良い駒として洗脳していた事実は、マキマの冷酷さを浮き彫りにしましたよね。
記憶を操作し、都合の良い「真実」を植え付けること。これもまた、他者の精神を根底から「支配」する彼女の本質から派生した能力と言えるでしょう。
マキマと内閣総理大臣契約の仕組み・日本政府との不可侵契約


マキマさんといえば、何度致命傷を負っても平然と復活する姿が不気味でした。その不死身のカラクリは、日本という国家を巻き込んだ恐るべき契約にあったのです。
内閣総理大臣契約の仕組みと不可侵契約の内容
作中でマキマは幾度となく殺害されますが、そのたびに何事もなかったかのように蘇ります。
銃撃されても、刃物で切り裂かれても、彼女が死ぬことはありませんでした。
この異常な耐久力の正体は、彼女が日本の内閣総理大臣と交わした契約にあります。
単行本10巻第84話にて、その絶望的な契約の内容が明かされました。
マキマへの攻撃は、「適当な日本国民の病気や事故に変換される」というものです。
[内閣総理大臣との契約内容を単行本10巻第84話で確認する]
つまり、マキマを殺すということは、無関係な日本の一般市民を一人殺すことと同義なのです。
【総理大臣との契約の恐ろしさ】
- マキマ自身がダメージを負っても、即座に国民の誰かに転嫁される。
- 日本の人口が尽きない限り、実質的にマキマを物理攻撃で倒すことは不可能。
- 「日本国民を守るべき総理大臣」が、国民を盾にする契約を結んでいるというブラックジョーク的な皮肉。
| 契約の主体 | 契約の代償 | マキマが得る恩恵 |
|---|---|---|
| 日本の内閣総理大臣 | 日本国民の命(事故や病気として処理される) | 自身への攻撃・致命傷の無効化(実質的な不死身) |
公安対魔特異4課との関係と彼女の真の狙い
マキマは「公安対魔特異4課」のリーダーとして、デンジ、アキ、パワーたちをまとめ上げていました。
特異4課は人間だけでなく、魔人や悪魔が混在する実験的な部隊として設立されましたが、これも全てはマキマの緻密な計画の一部でした。

表向きは「悪魔を狩るための最強部隊」に見えましたが、実際はマキマが自らの目的を達成するための「手駒のストック」に過ぎなかったんですよね。
マキマは、デンジ(正確には彼の中にいるポチタ=チェンソーの悪魔)を完全に支配下に置くため、あえてデンジに「家族のような温かい居場所」を与えました。
それが、早川アキやパワーと共に過ごす日常でした。
底辺の生活を送っていたデンジにとって、特異4課での生活は夢のような幸福だったはずです。
しかし、それすらも「最高の幸せを与えてから、それを自分の手で全て破壊することで、デンジの心を完全に折る」という、マキマの悪魔的かつ残酷な計画の仕込みでした。
彼女にとって特異4課のメンバーは、デンジを絶望のどん底に突き落とすための「舞台装置」でしかなかったのです。
デンジへの執着とマキマの最終目的・死亡の真相

『ここでのポイント』

デンジくんへの優しさは全て偽りだったのか…と絶望した読者も多いはず。彼女が本当に執着していたのは、デンジではなく彼の中にある「チェンソーの悪魔(ポチタ)」でした。
理想世界構築という思想と四騎士の関係性
マキマがなぜそこまでポチタ(チェンソーマン)に執着していたのか。
それは、チェンソーマンだけが持つ「食べた悪魔の名前と、その存在そのものをこの世から消し去る能力」を欲していたからです。
単行本10巻第84話および第87話にて、彼女の口からその壮大な「理想世界構築」の目的が語られました。
[マキマの理想と四騎士についての言及を単行本10巻第84話・第87話で確認する]
彼女は自らをチェンソーマンに食べさせるか、あるいは彼を完全に支配することで、「死」「戦争」「飢餓」といった人類にとっての災厄をこの世から消し去ろうとしていました。
この「死、戦争、飢餓、支配」は、黙示録の四騎士をモチーフにした悪魔たちであり、マキマ自身もその一角を担う存在です。
人類にとってはより良い世界を創るという大義名分がありましたが、その手段はあまりにも独善的で冷酷なものでした。
【マキマの最終目的とチェンソーマンの能力】
- チェンソーマンの「食べた概念を消滅させる力」を支配下におくこと。
- 死、戦争、飢餓などの「悪い概念」を消し去り、争いのない理想世界を構築すること。
- チェンソーマンの熱狂的なファンであり、彼に食べられて消滅することすら本望だと思っていた。
| 四騎士の悪魔 | 作中での役割・概念 | マキマの狙い |
|---|---|---|
| 支配の悪魔(マキマ) | 他者を服従させる力・上位存在 | 自らの支配力でチェンソーマンを使役する |
| 死・戦争・飢餓の悪魔 | 人類を脅かす根源的な恐怖の概念 | チェンソーマンに食べさせてこの世から消去する |
早川アキとパワーの犠牲の意味・銃の悪魔との繋がり
マキマがチェンソーマンを支配するためには、デンジとポチタの契約である「デンジが普通の生活をして夢を叶えること」を破棄させる必要がありました。

そのために、デンジにとっての「普通の幸せ」である早川アキとパワーを、マキマ自身の用意周到な計画によって無残に奪い去ったのです。
まず、単行本9巻第74話にて、マキマは銃の悪魔と交戦し、その結果として早川アキの肉体を銃の悪魔に乗っ取らせ、「銃の魔人」へと変貌させました。
[早川アキが銃の魔人となる絶望のシーンを単行本9巻第74話で確認する]
そして、デンジに自らの手でアキを討伐させるという残酷な運命を強要します。
さらに、単行本10巻第81話では、デンジの目の前で、早川家の玄関にてパワーの胴体を指鉄砲の能力で吹き飛ばし、殺害しました。
[パワーがマキマに殺害される衝撃のシーンを単行本10巻第81話で確認する]
家族同然だった二人を失ったことで、デンジの心は完全に崩壊し、ポチタとの契約は破綻。
すべてはデンジを絶望させ、真のチェンソーマンを覚醒させるための冷酷なシナリオだったのです。
マキマの死亡シーンの真実とデンジによる討伐の決定打
無敵と思われたマキマですが、物語の結末である単行本11巻第96話にて、ついにその命運が尽きます。
デンジは、マキマが「チェンソーマン(ポチタ)の匂いしか認識しておらず、デンジ自身のことは最初から見ていなかった」という盲点を突きました。
ポチタから切り離したデンジ自身が死体の中に隠れて待ち伏せし、パワーの血で作った「血のチェンソー」でマキマを不意打ちして切り刻んだのです。
[マキマへの不意打ちと討伐シーンを単行本11巻第96話で確認する]

マキマさんがデンジくんのことを「自分より下」と見下し、全く眼中にしていなかったことが、彼女自身の最大の敗因になったんですよね。
その後、細かく切り刻まれたマキマの肉体は、デンジによって調理され、生姜焼き定食やハンバーグなどの料理として彼に食べ尽くされました。
【チェンソーマン】マキマ定食は何巻何話?デンジが食べた理由と「愛と支配」の結末を徹底考察!
なぜ復活できなかったのか・ナユタ誕生の背景
総理大臣との契約により、どんな攻撃を受けても復活できたはずのマキマが、なぜデンジに食べられたことで完全に死亡したのでしょうか。
それは、デンジの行為が「攻撃」ではなく「愛(マキマと一つになること)」だったからです。
契約は「攻撃」を日本国民の死に変換するものでしたが、デンジの歪んだ愛情による「食事(同化)」は攻撃と判定されず、契約の対象外となりました。
こうしてマキマは完全にこの世から姿を消しますが、「支配の悪魔」という概念そのものが消えたわけではありませんでした。
単行本11巻第97話において、中国で発見された新たな支配の悪魔の転生体である少女「ナユタ」を、岸辺がデンジの元へ連れてきます。
[ナユタの登場とポチタの言葉を単行本11巻第97話で確認する]
この時、ポチタはデンジの夢の中に現れ、マキマの真の願いを語りました。
「彼女は本当は、他者と対等な関係(家族のようなもの)を築きたかった」と。
恐怖の力でしか他者と繋がれなかった支配の悪魔の、不器用で悲しい本質が明らかになった瞬間でした。
【この記事の総括】マキマは本当に悪だったのか?物語の黒幕ポジションの分析

ここまで、チェーンソーマンにおけるマキマの正体と、その能力、そして最終目的に至るまでを考察してきました。

デンジの人生を徹底的に破壊した彼女のやり方は、決して許されるものではありません。しかし、彼女の奥底にあった「家族への憧れ」を知ると、ただの悪役とは言い切れない切なさが残ります。
物語全体の黒幕として君臨したマキマですが、彼女もまた「支配」という概念に縛られた孤独な悪魔だったのかもしれません。
【考察の結論まとめ】
- マキマの正体は「支配の悪魔」であり、自分より格下と見なした者を無条件で服従させる力を持つ。
- 総理大臣との契約により、日本国民の命を盾にした実質的な不死身性を得ていた。
- デンジの心を折り、チェンソーマンを支配して「争いのない理想世界」を創ることが真の目的だった。
- デンジの「愛による捕食」で討伐され、新たな転生体「ナユタ」として生まれ変わった。
- その根底には、他者と対等な関係(家族)を築きたいという悲しい願いが隠されていた。
第一部を読み終えた後でもう一度作品を読み返すと、マキマの何気ないセリフや視線に全く違った意味が見えてきます。
彼女の孤独や、デンジに向けられていた視線の先(ポチタ)に気づいた時、チェーンソーマンという作品の奥深さに改めて驚かされることでしょう。

