『鬼滅の刃』の中でも屈指の人気と悲劇性を持つ鬼、猗窩座(あかざ)。
無限列車編で煉獄杏寿郎を討ち取ったことで多くの読者に衝撃を与え、その後も物語のキーパーソンとして強烈な存在感を放ち続けました。
では、猗窩座の最後は単行本の何巻で描かれているのでしょうか?
また、炭治郎や冨岡義勇との壮絶な戦い、そして彼の最期の瞬間にはどんなドラマがあったのでしょうか。
この記事では、猗窩座の最後が描かれる巻数や、戦いの詳細、彼の過去や想い人・恋雪との関係、そして感動のラストシーンまでを徹底的に解説します。
猗窩座の死の真相や、彼が見せた最後の笑顔の理由、無限城編での戦闘描写、血鬼術や再生能力など、ファンなら知っておきたいポイントを網羅。
読者の皆さんが「猗窩座の最後は何巻で読めるのか」「どんな経緯で最期を迎えたのか」をすぐに把握できるよう、分かりやすくまとめました。
この記事のポイント
- 猗窩座の最後が描かれる単行本の巻数と話数
- 炭治郎・義勇との無限城での戦いの流れ
- 猗窩座の死亡シーンと自害の真相
- 恋雪や父・慶蔵との過去と回想
- 血鬼術・再生能力・透き通る世界・斜陽転身など戦闘の見どころ
- 無惨や煉獄との因縁、最期の笑顔の理由
「鬼滅の刃」猗窩座の最後は何巻?最期の瞬間と戦いの全貌
このセクションのポイント
- 猗窩座の最後は何巻・何話で描かれる?
- 無限城編での戦い:炭治郎・義勇との死闘
- 首の再生と自害、そして消滅までの流れ
猗窩座の最後は何巻・何話で描かれる?
猗窩座の最後が描かれるのは、単行本18巻(156話「ありがとう」)です。
このエピソードは「無限城編」のクライマックスのひとつであり、猗窩座の壮絶な最期が丁寧に描かれています。
18巻は、猗窩座ファンはもちろん、鬼滅の刃の物語の転換点としても必読の巻となっています。
また、猗窩座の無限城での戦いは17巻146話から始まり、18巻156話でクライマックスを迎えます。
この長い戦いの中で、炭治郎たちの成長や、猗窩座の心の葛藤が細かく描写されているため、ぜひ通して読んでいただきたいエピソードです。
無限城編での戦い:炭治郎・義勇との死闘
無限城での遭遇と開戦
無限城編では、鬼殺隊が鬼舞辻無惨の本拠地である無限城に突入し、各地で壮絶な戦いが繰り広げられます。
猗窩座は、炭治郎と冨岡義勇の前に突如現れ、激しい戦闘が始まります。
煉獄杏寿郎を倒した因縁もあり、炭治郎は強い怒りと憎しみを抱きながら猗窩座に立ち向かいます。
義勇も加勢し、二人がかりで猗窩座に挑みますが、上弦の参としての圧倒的な強さを見せつけます。
猗窩座は、炭治郎を「弱者」と見下していましたが、短期間で急成長した炭治郎の実力に驚き、次第に敬意を抱くようになります。
義勇の剣技も加わり、三者の激しい攻防が続きます。
血鬼術と至高の領域
猗窩座は武器を持たず、素手による武闘派であり、戦いの中で「血鬼術」を駆使します。
彼の血鬼術「破壊殺」は、衝撃波や連撃など多彩な技を繰り出し、炭治郎と義勇を圧倒します。
また、猗窩座が求めていた「至高の領域」とは、強さそのものを極めること。
この信念が、彼の生き様と戦い方に色濃く反映されています。
猗窩座は「強い者には敬意を払い、弱い者には嫌悪感を抱く」という独特の価値観を持っており、戦いを通じて炭治郎の成長を認めていきます。
彼の戦闘スタイルは、まさに鬼の中でも異質な存在感を放っています。
透き通る世界と斜陽転身
戦いの最中、炭治郎は「透き通る世界」に到達し、猗窩座の動きを見切ることに成功します。
義勇も「凪」を駆使して応戦しますが、猗窩座の攻撃は凄まじく、二人とも苦戦します。
最終的に、炭治郎が「斜陽転身」で猗窩座の首を斬り落とすことに成功します。
この「透き通る世界」とは、相手の動きや体内の流れが手に取るように分かる特殊な感覚であり、炭治郎がこの領域に到達したことで、猗窩座の攻撃を回避しつつ反撃することが可能になりました。
「斜陽転身」はヒノカミ神楽の奥義のひとつで、まさに決定打となる技です。
首の再生と自害、そして消滅までの流れ
首を斬られても動き続ける猗窩座
首を斬られた猗窩座ですが、鬼の再生能力で首のない状態でもなお戦おうとします。
この異常な執念と再生能力は、上弦の鬼ならではの恐ろしさです。
通常の鬼であれば首を斬られれば消滅しますが、猗窩座はそれすらも超越し、なおも戦闘を続行しようとします。
このとき、猗窩座の体は「別の何か」へと変化しようとしており、弱点が首ではなくなりつつありました。
しかし、炭治郎の強い意志と義勇のサポートにより、猗窩座の攻撃は阻まれます。
恋雪と父・慶蔵との回想
首を失った後もなお戦い続けようとする猗窩座ですが、その最中に恋雪や父・慶蔵との記憶が蘇ります。
人間だった頃の自分「狛治(はくじ)」としての記憶がよみがえり、失った大切な人たちへの想いが彼の心を大きく揺さぶります。
恋雪の「もうやめて」という言葉が、猗窩座の鬼としての執念を断ち切るきっかけとなりました。
この回想シーンは、猗窩座の心の救済を象徴する重要な場面です。
彼が鬼になった理由、そして強さを求め続けた本当の動機が明かされ、読者の胸を打ちます。
また、父・慶蔵の「どんなふうになろうが息子は息子」という言葉が、猗窩座の心を救う大きな支えとなりました。
自害と最期の笑顔
自分の過去と向き合い、鬼としての自分を否定した猗窩座は、自ら自害という形で最期を迎えます。
その瞬間、彼は安堵の表情を浮かべ、笑顔で消滅していきます。
このラストシーンは、鬼滅の刃の中でも屈指の感動シーンとして語り継がれています。
猗窩座は、恋雪や父・慶蔵に「ありがとう」と告げ、ようやく自分を許すことができました。
鬼としての呪縛から解放され、人間・狛治としての最後の瞬間を迎えたのです。
猗窩座の過去と因縁―恋雪・慶蔵・無惨との関係
このセクションのポイント
- 猗窩座(狛治)の人間時代と恋雪との出会い
- 父・慶蔵の教えと失われた家族
- 無惨との出会いと鬼化の経緯
- 煉獄杏寿郎との因縁と死闘
猗窩座(狛治)の人間時代と恋雪との出会い
猗窩座の本名は狛治(はくじ)。
幼い頃から父のために盗みを働き、厳しい生活を送っていましたが、父の自害をきっかけに自暴自棄となります。
その後、病弱な少女恋雪と出会い、彼女とその父・慶蔵のもとで心を入れ替え、武術道場で修行を重ねます。
恋雪との心の交流が、狛治の人生を大きく変えました。
恋雪は狛治にとってかけがえのない存在であり、彼女のために強くなろうと決意します。
恋雪の優しさや純粋さが、狛治の心を癒やし、再び人間らしい感情を取り戻すきっかけとなりました。
父・慶蔵の教えと失われた家族
慶蔵は狛治にとって師であり、父のような存在でした。
しかし、道場を狙った他流派の策略により、恋雪と慶蔵は毒殺されてしまいます。
大切な家族を奪われた狛治は、怒りと絶望のまま他流派の人間を皆殺しにし、その罪悪感から心を失っていきます。
この悲劇が、狛治の人生を大きく狂わせ、やがて鬼となる運命へと繋がっていきます。
「大切な人を守れなかった」という後悔が、彼の心に深い傷を残しました。
無惨との出会いと鬼化の経緯
絶望の淵にいた狛治の前に現れたのが、鬼の始祖鬼舞辻無惨です。
無惨は狛治の強さと素質に目をつけ、鬼の血を与えて「猗窩座」として新たな人生を歩ませます。
鬼となった猗窩座は、鍛錬と戦いに明け暮れる日々を送り、やがて上弦の参へと昇り詰めました。
鬼となった後も、猗窩座は「強さ」を求め続けますが、その根底には「大切な人を守れなかった自分」への自己嫌悪がありました。
無惨の支配下で100年以上も戦い続けた猗窩座の心には、常に虚しさと孤独がつきまとっていました。
煉獄杏寿郎との因縁と死闘
猗窩座は「無限列車編」で煉獄杏寿郎と死闘を繰り広げました。
「強い者を鬼に誘う」という信念から煉獄を勧誘しますが、煉獄は断固拒否。
激しい戦いの末、煉獄は命を落とし、猗窩座は炭治郎たちに深い憎しみと因縁を残します。
この戦いが、炭治郎との最終決戦へと繋がっていきます。
煉獄の「人間として生き抜く強さ」に触れた猗窩座は、鬼としての価値観に揺らぎを覚えます。
この経験が、無限城編での炭治郎との戦いに大きな影響を与えました。
猗窩座の戦闘能力と最期の意味―血鬼術・再生・笑顔の理由
このセクションのポイント
- 血鬼術と再生能力の詳細
- 戦闘スタイルと「至高の領域」
- 猗窩座が選んだ消滅と最期の笑顔の理由
- 無限城編の猗窩座戦の見どころ
血鬼術と再生能力の詳細
猗窩座の血鬼術は、破壊殺(はかいさつ)と呼ばれる強力な格闘術です。
また、鬼としての再生能力も非常に高く、首を斬られてもなお動き続ける異常な生命力を持っています。
この能力が、彼を上弦の参たらしめていました。
破壊殺は、衝撃波や連撃を自在に繰り出す技であり、炭治郎や義勇を何度も追い詰めました。
また、猗窩座の再生能力は、無惨の血の影響もあり、通常の鬼を遥かに凌駕しています。
首を斬られても消滅しないという異常な執念は、猗窩座の精神力の強さを象徴しています。
戦闘スタイルと「至高の領域」
猗窩座は、武器を使わず素手で戦うスタイルを貫いています。
「至高の領域」とは、強さを極めるための境地であり、猗窩座の生き様そのもの。
戦いの中で、強い者には敬意を払い、弱い者には容赦しないという独自の価値観を持っています。
この戦闘スタイルは、猗窩座が「人間だった頃の武道家としての誇り」を失っていなかったことの証でもあります。
強さに固執するあまり、大切なものを見失ってしまった猗窩座の悲哀が、彼の戦い方に表れています。
猗窩座が選んだ消滅と最期の笑顔の理由
首を落とされてもなお戦い続けた猗窩座ですが、過去の記憶と向き合い、鬼としての自分を否定します。
自ら消滅を選んだ理由は、「大切な人を守れなかった自分を許せなかった」こと、そして「本当に憎んでいたのは自分自身」だと気づいたからです。
最後に見せた笑顔は、恋雪や父・慶蔵に再会できた安堵と、ようやく救われた心の表れでした。
このシーンは、多くの読者に涙を誘い、猗窩座がただの敵役ではなく、深い人間性を持ったキャラクターであることを印象づけました。
無限城編の猗窩座戦の見どころ
- 炭治郎の「透き通る世界」への覚醒
- 義勇の「凪」との連携攻撃
- 猗窩座の首の再生と異常な執念
- 恋雪・慶蔵との回想シーンによる心理描写
- 自害と消滅に至るまでの感動的なラスト
無限城編の猗窩座戦は、バトルの迫力と心理描写の両面でシリーズ屈指の名シーンとなっています。
また、猗窩座の戦いを通じて、炭治郎や義勇の成長、そして「強さとは何か」というテーマが深く掘り下げられています。
まとめ―猗窩座の最後と「鬼滅の刃」の魅力
この記事の総括
- 猗窩座の最後は単行本18巻(156話「ありがとう」)で描かれる
- 無限城編で炭治郎・義勇と死闘を繰り広げ、首を斬られるも再生
- 恋雪や父・慶蔵との回想を経て自害、最後は笑顔で消滅
- 血鬼術・再生能力・透き通る世界・斜陽転身など見どころ満載
- 煉獄杏寿郎や鬼舞辻無惨との因縁も物語を深く彩る
猗窩座の最期は、ただの敵役の死ではなく、「強さとは何か」「人間らしさとは何か」を問いかける深いエピソードです。
彼の人生と死を通して、『鬼滅の刃』が描く人間ドラマの奥深さを、ぜひ単行本18巻で体感してみてください。
また、アニメ版も映画化されるので単行本を読んだあとに、是非アニメ版も楽しんでみて下さいね。